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2017年05月11日

御真影奉安殿


煉瓦建築物の一様態 さて御真影奉安殿と教育勅語の研究は、仲間からはマニアックと云われるが、昨年の民俗建築学会での講演は、まずまずの好評価で研究成果として認められ、近々に論文集が刷り上る。これは建築の視点で奉安殿の歴史を語るもので、煉瓦に関する話しも出て来る。積極的に御真影が下付されるようになって間もない明治28年に月形小学校が御真影と教育勅語を焼失させた。関係の驚きは大きかったようで、多分、北海道内で初めての事だったのだろう。そうして明治30年に月形小学校の奉安殿は煉瓦造となり、それから吉岡小学校(福島町))など、あちこちで煉瓦造の奉安殿が建築されるようになる。こうして独立棟の建築は、むしろ本州よりも北海道が積極的で、早い時代の奉安殿には煉瓦造が多かったようだコンクリート造が全国一般となるのは、関東大震災後の大正末期以降である。大正12年建築の中湧別神社にある奉安殿
第405号  北海道の奉安殿      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/   

Posted by 釣山 史 at 20:32Comments(0)古民家・古建築

2016年08月08日

北海道ヘリテージ・フォローアップ講座


明治45年に建築された登録有形文化財・網走監獄五翼放射状平屋舎房は、網走の町の発展を象徴する。 ヘリテージ・マネージャー/コーディネーター フォローアップ講座in【網走】 8/6~7、 歴史的建造物の保存再⽣事例につい講座を行い、網走市内を巡見した。網走市立郷土博物館 設計はフランク・ロイド・ライトに師事した田上義也。昭和11年に「北見郷土館」として開設した。真ん中の最上階にドームを置き、ふんだんに曲線を用いたモダンな建築で、吹き抜けに螺旋階段が伸び、円柱が天井を支えながら放射状に緩やかに勾配する。 網走神社 北海道を代表する大漁場主だった又十藤野家が、明治28年に建築した迎賓館は、網走神社に移築されて社務所として残る。また、木工・土木・水工の職能神である聖徳太子を祀る太子堂は、大正10年の建築だという。 永専寺山門(市有形文化財)明治45年に建築された網走刑務所の正門は、大正13年に教誨師だった永専寺へ移築された。入母屋瓦葺き長屋門の左右にドーム屋根の門衛ボックスが付属するユニークな和洋折衷である。
第398号 北海道文化遺産活用活性化実行委員会     北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/   

Posted by 釣山 史 at 19:39Comments(0)古民家・古建築

2015年07月24日

生き残った円形校舎


生き残った円形校舎 大成建設の設計技師だった坂本鹿名夫は、文部省の建築モデル校の標準設計策定に参画、正円2棟を矩形の雨天運動場で結んだ校舎を提案したが、このときは奇抜すぎて顧みられなかった。1954年には独立して建築事務所を設立した。最初の円形校舎は、1953年設計の金沢市の金城高校と云われ、窓に囲まれたモダンな校舎は、教室をドーナツ状にバームクーヘンを切り分けたように配置した。戦後、物資不足のなかでのベビーブームに対応するためで、建築面積と壁面積を抑えたローコスト校舎として考案され、採光性に優れる一方で、増改築が難しい、扇形教室は使いづらい、通路は中央螺旋階段のみで非常時に危険などがあって、一時のブームに終わった。道内には10数棟が建設され、近年、老朽化による取り壊しが進んでいる。この旧朱鞠内小学校は、右翼の円形と左翼の六角堂を矩形通路が2階で結ぶ。昭和32年に道内で5番目に建設され、平成元年には改装されて研修所となった。
第380号  幌加内の円形校舎     北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2015年07月21日

木造の弁華別小学校


我が一族ゆかりの弁華別小学校 我が一族は、当別村の茂平沢に入いって弁華別を築いた大庄屋で、土巧組合を設立し、弁華別神社を建設して部落長ほか公職は多数、当別村を代表する有力者であったが、第一次大戦後の不況と農民解放運動の盛り上がりに小作たちが結託して仕込料や小作料を支払わず、先に親(庄屋)が差し押さえを喰らって破産してしまった。大正から戦後にかけ、身内の者が教員をしていた昭和12年建築の現弁華別小学校舎は、道内を代表する大規模木造建築で美しく、このままいつまでも残っていて欲しい。校庭の二宮尊徳像は、戦時供出後に陶製となって再建されたものだと云う。
第379号  当別町の木造校舎     北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2015年06月25日

遠紋の古建築

紋別市近隣のすばらしい古建築


近隣の古建築 旧丸瀬布トラック 青山商店/遠軽 熊沢産業/上湧別 旧中澤家住宅/遠軽 旧農産物検査所/上湧別 旧奉安殿/中湧別 渡辺レンガ工場/中湧別 旧チーズ工場/湧別 湧別町の民家
第377号  遠紋の古建築  

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2015年06月20日

紋別の特徴ある建築物



今、注目すべき紋別の建築物4棟 各地で姿を消す円形校舎 「旧紋別児童館」は、昭和41年度に建設された木造モルタル平屋の二連八角堂で、昭和30年代に流行した円形校舎を模したと思われる。最初の円形校舎は、昭和28年設計の金沢市の金城高校と云われ、窓に囲まれたモダンな校舎は、教室をドーナツ状にバームクーヘンを切り分けたように配置した。戦後、物資不足のなかでのベビーブームに対応するためで、建築面積と壁面積を抑えたローコスト校舎として考案されたが、一時のブームに終わった。道内には十数棟が建設され、近年、老朽化による取り壊しが進み姿を消しつつある。 草鹿家住宅(旧草鹿農場事務所) 昭和2年で、総工費が2万円はかかったというクレオソート黒塗り下見張りの洋館でいわゆる文化住宅。洋和室に備えられた2つのペチカなどは、当時の寒冷地対策を良く現しており、1階洋間の変形出窓とそれに連なる楔形屋根は特徴的。農業実習生の研修所や地域の集会所として利用された。建築主の草鹿犀之介は、明治31年に石川県に生まれる。父は、マルクスを日本国内に始めて紹介した経済学者で、のちに住友家の理事となった草鹿丁卯次郎。実兄に真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦などの参謀を務めた草鹿龍之介中将、ロッキード事件で田中元首相の弁護を務めた草鹿浅之介がおり、祖父は判事を経て衆議院議員となった草鹿甲子太郎、従兄に南東方面艦隊司令長官の草鹿任一中将らがいる。 武徳殿(旧光風殿) 「光風殿」は、入母屋造神殿風の武道場。昭和15年に東洋一と呼ばれた鴻之舞金山に青少年の健全育成を目的として建設された。戦後、市中心部においても青少年の鍛錬の場を建設しようと機運が高まり、光風殿を住友鴻之舞鉱業所から譲り受けて移転復元し、「武徳殿」と名称を変えて現在に至る。この活動の中心には松崎隆一(小説・蟹工船の鬼監督のモデル)があった。戦前・戦中においては各地に武道場が建設されたが、北海道開拓の村にある「旧札幌師範学校武道場」に比べても規模が大きく威風堂々、意匠的にも歴史的にも貴重である。 旧宇津々小学校の奉安殿 オホーツク管内では、紋別小学校が他地域に比べても早い、明治26年7月に教育勅語を奉戴し、翌27年5月には御真影が下賜された。敗戦後のGHQの指導下のもと、昭和21年7月に奉安殿の撤去が決まり、そうして同23年6月19日の衆参議院の議決をもって教育勅語は完全に失効し、文部省は同月25日に教育勅語謄本の回収を通知した。奉安殿とは、学校などで「御真影」や「教育勅語」を保管した別棟のことで、市内には4棟の奉安殿が現存し、宇津々では、学校近くの八幡宮へと移設されて、今もお社として利用されており、近年、急速に痛みが進んでいる。漆喰塗りの装飾が美しく、以前は当地で盛んであったホタテ貝殻を用いたと推測する。文化財的価値は非常に高い。
第376号  特徴ある紋別の建築物     北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2015年05月04日

北海道の奉安殿(再々更新)

現時点で確認されるもの。昨年、浦臼の1棟が取り壊し!!、残念。




第374号  現存する奉安殿     北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2015年04月05日

廃屋の魅力3


比布駅前のみどりハイヤー

第372号  比布駅前のレンガ廃屋     北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2014年08月22日

廃屋の魅力2



第364回 ステキな廃屋      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2014年07月05日

(再)湧別煉瓦建築群/湧別町


 (再)湧別煉瓦建築群/湧別町 またまた、友人と近隣を巡見しました。 かっては世界のハッカの7割を産出した北見地方。その代表的な産地でハッカ成金を輩出した湧別村は旧名寄線と湧網線の分岐点でもあり、また、“北限のリンゴ“として良く知られ、現在も地域には倉庫のほかのレンガ建築が多く残る。熊本県出身の屯田兵であった藤島倉蔵は、湧別川が運んだ重粘土を利用してレンガを製造しようとカネ辰鈴木商店の支援を受け、大正7年に二区高台に「中湧別煉瓦工場」を創立した。それは鈴木商店が手広く北見ハッカを扱った関係からハッカ栽培に熱心であった湧別兵村とは関係が深く、また、蒸留釜にはレンガが有効であったからであろう。工場長には熊倉栄松、職工長に成沢某らがレンガの先進地であった野幌から呼び寄せられた。大正9年には栄松が経営を譲り受け、昭和16年に渡辺亀助が工場を買い取って、現在は「興農セラミック」へと引き継がれている。

第359回 レンガの魅力      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2014年05月18日

廃屋の魅力1


左上/下川町の廃屋 右上/遠軽町瀬戸瀬の廃屋 右下/深川市音江町向陽 廃屋にデザイン性を見る。

第358回 廃屋の魅力      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2014年05月06日

富良野市山部のレンガ倉庫


富良野市の山間にお宝を発見!! 明治33年に山部信号停車場が開設され、翌年には駅に昇格した。現根室本線山部駅にある官庫1号は鉄道院時代の明治44年建築のレンガ造りで、アーチ状の戸口と窓がとってもオシャレ。 以前から気になっている株式会社ノザワ富良野事業所。富良野市山部で野沢石綿工場が操業を開始したのが昭和17年、その時の建築のものか?

第354回 鉄道院時代のレンガ倉庫      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2013年10月16日

旧東川町役場庁舎

よくも役場庁舎としたものだ。
クレオソートの板壁に白い額縁窓を結んだストライプが印象的。


旧東川村(町)役場庁舎 戦後間もない頃の公共物とは思えない。切妻造と寄造が連動したクレオソートの板壁に、一階と二階の白い額縁窓を結んだストライプが印象的。軒下の小壁もオシャレである。昭和24年建築。





























第343回 うらやましい郷土資料館      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2013年09月30日

住友上歌志内鉱第一立坑櫓

住友上歌志内鉱第一立坑櫓ほか 歌志内炭鉱時代に建設された深さ248mの立坑は、排気立坑となって残った。近くには上歌砿会館(現・悲別ロマン座)がある。そして明治30年に北炭が建設した合宿所の空知炭鉱倶楽部(現・こもれびの杜記念館)が改修を繰り返しながら現在に残っている。
第340回 住友上歌志内鉱山      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2013年09月28日

旧鷲田農場事務所


深川市/旧鷲田農場事務所 福井県出身の鷲田軍蔵は、独立を目指して明治12に函館に来る。以来、作業人夫、漁夫、木挽業、運送業に従事、忍路、小樽などを転々、北海道最初の鉄道敷設にも従事した。明治14年には火災により家財一切を失うなどの苦難もあったが、石狩川汽船会社において精励し、多少の蓄財を得て同25年に音江村に入った。運送業を営みながら排水路を設けて米作を始め、明治34年には音江郵便局長となり、蕎麦、麦、馬鈴薯など、6万坪の出願許可を受けて全地の成開を見た。この建物は明治43年に居宅兼農場事務所として建設されたもので、当時の農業施設として、数少ない現存建築物である。大正時代には音江村へ売却されて村役場や公民館として利用された。昭和52年に市有形文化財となり、平成13年の修復工事をによって玄関部分等を創建当時に復した。
第339回 深川市、明治の西洋建築      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2012年09月07日

深川の魅力的な建築物

 とっても素敵で、魅力的な深川市の建築物を紹介します。





深川市の魅力的な建築物 市街中心部 S12年建設/RC造り2F/設計・山本萬太郎 旧北海道拓殖銀行深川支店(現深川市民交流センター) 今や貴重な街角のお風呂屋さん/深川湯 納内の農家住宅・





























第310回  深川市、旧北海道拓殖銀行ほか          北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/
  

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2011年08月27日

美幌の古民家

 昭和初期のレトロでモダンな貴重な建築物 北見市若松から美幌町へ抜ける道道217号の美幌町美和にある公民館は、昭和5年に十七区会館(美和南青年会館)として建設された。当時、ようやく一般へ広がりつつあったモルタルコンクリート造りの唐破風様はめずらしく、額縁窓と玄関建具がとってもオシャレ。




































第267回 モルタルコンクリートのレトロでおしゃれな建築物          北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2011年07月04日

兜沼の旧郵便局

旧兜沼郵便局舎兼住宅

 以前、不覚にもデジカメを忘れてしまい、ようやく再訪問を果たしました。地方にたたずむステキな建築物です。
 昭和9年に建築された兜造りは、当時に流行したモルタル壁飾りで窓や玄関などの建具もオシャレ。現在は豊富町兜沼郷土資料室として利用される。






























第254回 豊富町の素敵な建物         北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2011年06月17日

壮瞥の家

壮瞥町のシャレタ家~北海道の環境緑地保護地区に指定された紫明苑開拓記念公園にあるオシャレな家。変形の寄棟と切妻の折中で、ノキの飾りと額縁窓がとってもステキ。


















































第251回 壮瞥町の美しい邸宅         北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2011年05月22日

道東北の近代建築(更新)

北海道文化財保護協会は、今年で50周年になります。
旧丹波屋旅館(中頓別町)国登録有形文化財/大正3年頃に建築の和館と昭和2年頃に増築した洋館からなる。和洋がコントラストをなし、飾り窓がアクセサリーとなっている。 北海道立根釧農業試験場農具庫(中標津町)国登録有形文化財/昭和3年に建築の旧農事試験場農具庫は、柱や窓等が白く、望楼が載る。同じ有形文化財の種苗倉庫と伝成館がある。 上川郡農作試験所事務所棟旭川市有形文化財/明治19年に農作試験所として建築され、のち樺戸監獄出張所、同22年には駅逓となる。寄棟に額縁窓の上川地方で最古の建物。 永専寺山門網走市有形文化財/明治45年に建築の旧網走監獄正門は、払下げられ山門となった。瓦屋根にアーチ型の出入り口とドーム型の番所が独創的。 東風連神社本殿(名寄市)戦後の昭和21年に神社の内陣として移設された奉安殿。各地に点在する奉安殿のなかでも、保存状態が良く、自然石の外観が美しい。 北大二風谷研究室・旧マンロー邸(平取町)国登録有形文化財/医師で人類学者のマンロー自身が設計した。昭和6年建築の洋館は、ギャンブレル屋根の最上階に出窓がつく。 士別市立博物館別館大正4年に建築され、町会議場や公民館としても使用されていた旧公会堂。平成元年に現在地に復元されて、美術館として利用される。 北海道集治監釧路分監本館標茶町有形文化財/明治19年の建築で、開拓初期に硫黄採掘や道路開削に当たる。ベランダ付きポーチにオシャレな窓で、現在は郷土館。 恵林館(下川町)昭和12年に建築された旧営林署庁舎は、切妻と寄棟を折中し、半円形のドーマ窓に上げ下げ窓と、ユニークで特徴的な意匠。 旧国鉄根北線越川橋梁(斜里町)国登録有形文化財/昭和15年、未成根北線に鉄筋を用いず、建設された。道内最大のコンクリート橋であったが、一部が撤去されて現在に残る。 大岬旧海軍望楼稚内市有形文化財/明治35年にバルチック艦隊の監視用に建設され、のち無線通信所となる。稚内市内で最古の建造物で、周辺にトーチカもある。 計根別第一飛行場掩体壕(別海町)旧日本軍の飛行機用の大型壕で、標津、中標津から別海にかけての広大な草地には、旧軍施設の跡が点在する。 奥行臼駅逓所(別海町)国指定史跡/明治43年に開設した駅逓所は廃止後も旅館として使用され、厩舎ほかも現存する。400点以上の貴重な資料が展示されている。 北海道家庭学校礼拝堂留岡幸助が遠軽町に設立した家庭学校社名淵分校の礼拝堂は、大正8年の建築。建物は十字形をなし、軟石の煙突がアクセントになっている。 旧士幌線第二音更川橋梁(上士幌町)ひがし大雪鉄道アーチ橋群のひとつで、昭和11年に建設された5連の第二音更川橋梁(下)と、同30年築の下の沢陸橋(上)とが美しく調和する。 鷲足商店(足寄町)昭和8年に建築された北海道らしいギャンブレル屋根にモルタルの看板建築という、当時の様式を伝えるモダンな造り。車庫兼居宅として使用された。 美和公民館(美幌町)旧美和南青年会館は、昭和初期の建築と思われるモルタルコンクリートの切妻造で、額縁窓に唐破風様の玄関が特徴的。 湧別町の煉瓦建造物群大正7年にレンガ工場が創建し、野幌からのレンガ職人が引き継いで、それは現在も形を変えて操業する。町内には、多くのレンガ建築が点在する。 ◆北海道文化財保護協会昭和24年1月26日に、法隆寺の金堂が炎上するという衝撃的な事件をきっかけに、翌同25年5月に「文化財保護法」が制定された。北海道でも、同28年に「北海道文化財保護条例」が施行され、当会設立の動きともなったが、この時は、設立を見ずに終わった。そうして文化財保護法施行10周年を契機に、再び協会設立の機運が高まると昭和36年3月21日に「北海道文化財保護協会」は設立した。文化財とは、建造物や史跡、遺跡、美術品、芸能、風習など、人間の精神的な働きの結果として生み出された有形・無形の文化的価値を有する文物、および名勝や天然記念物を云う。当会は、道内の文化財の保護とその啓蒙活動を行い、道民文化が向上することを目的としている。現在、道内の市町村では、146市町村が文化財保護条例を制定し(平成21年3月調査)、文化財の保護活動に努めている。 歴史的な価値が高い、美しくもあり、カッコ良くもある素適な建造物たち。地域にたたずむ余り知られていないものも選んでみました。写真・文 釣山史 文化財愛護シンボルマーク道東北の近代建築
第245回 道東北の歴史的建造物     北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2010年09月21日

歴史的建造物

小樽の歴史的建造物を巡る

 この9月4日に北海道文化財保護協会は、小樽の歴史的建造物を巡見しました。

~小樽市鰊御殿(旧田中家番屋)
 泊村に明治24年から7年の歳月をかけて建設された鰊漁場を代表する番屋建築で、昭和33年に小樽市へ移築した。「北海道有形文化財」。



















~小樽市能楽堂(旧岡崎邸能舞台)
 大正15年に竣工し、昭和29年に小樽市へ寄贈されて同36年に現在地へ移転した。檜を使った高品位の格式のある入母屋造りで、狩野派が描いた鏡板の松、切り戸口の竹はすばらしい。






















~田上義也記念室・坂牛邸
 緑色の羽目板に白漆喰の壁、八角形の応接間という昭和2年竣工のシャレた一般住宅で、フランク・ロイド・ライトの影響を受け、大正から昭和にかけて活躍した北海道を代表する田上義也の設計。






















~旧野口邸(和光荘)
 大正11に建てられた木造3階建一部鉄筋コンクリート造地下1階の洋館で、大正天皇や昭和天皇がご宿泊された豪邸である。
















第205回 小樽の古民家・古建築      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

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2010年09月10日

道東北の近代建築

道東北の近代建築 改めてまとめて見ました。歴史的な価値が高い、美しくもあり、カッコ良くもある素適な建造物群。上川郡農作試験所事務所棟 旭川市有形文化財/明治19年に農作試験所として建設され、上川道路の開削では樺戸監獄出張所となり、同22年に駅逓となる。寄棟長屋の板壁に額縁付の引き分け窓という、当時の洋風住宅を伝える上川地方最古の建物。見学可。旧丹波屋旅館(中頓別町) 国登録有形文化財/旧天北線の開業に合わせて大正3年頃に建築された和館と昭和2年頃に増築した洋館からなる。切妻平入の和様に、下見板の扁平アーチ型という洋館がコントラストとなり、当時、流行した上げ下げの飾り窓がアクセサリーとなっている。旧国鉄士幌線第五音更川橋梁(上士幌町)国登録有形文化財/昭和13年に建設されたコンクリートのアーチ橋。音更川に架かるひがし大雪鉄道アーチ橋群のひとつで、全長109mの8連から成る。士別市立博物館別館 町会議場や公民館として使用されていた大正4年に建築の旧公会堂。平成元年に現在地に復元されて、美術館として博物館を補完する。北海道集治監釧路分監本館 標茶町有形文化財/明治19年に建設され、アトサヌプリの硫黄採掘や道路の開削に当たる。開拓の草創期を物語る貴重な建物で、ベランダ付きポーチに両開き窓がオシャレ。現在は郷土館として、当時の品川白煉瓦会社のレンガ等を展示している。旧国鉄根北線越川橋梁(斜里町) 国登録有形文化財/未成根北線に、戦時に対応した鉄筋を用いない巨大なアーチ橋として昭和15年に建設された。道内最大のコンクリート橋であったが、国道整備のため一部が撤去されて現在に残る。東風連神社本殿(名寄市) 戦後の昭和21年に神社奥手の内陣として移設された奉安殿。道東北の各地に点在する奉安殿のなかでも、保存状態が良く、外観も美しい。奥行臼駅逓(別海町) 道有形文化財/明治43年に奥行臼の牧場に開設した駅逓は廃止後も旅館として使用され、駅舎だけではなく、厩舎ほかも現存する。400点以上の貴重な資料が展示されている。大岬旧海軍望楼 稚内市有形文化財/日露関係が悪化した明治35年に宗谷岬に建設され、日露戦争ではバルチック艦隊の監視に当たる。2年後には無線通信所となり、太平洋戦争では潜水艦を監視した。稚内市で最古の歴史的建造物で、周辺にはトーチカがある。































第202回 北海道の歴史的建造物      北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/
  

Posted by 釣山 史 at 08:16Comments(0)古民家・古建築

2009年10月03日

美深のレンガ倉庫

~美深町の赤レンガ造りの倉庫3棟

 名寄市は、レンガや土管用に適した赤粘土を産出し、明治末年頃から昭和初期にかけては、2つのレンガ工場が存在した窯業のマチであった。以前に紹介した士別駅周辺のレンガ倉庫群のように、名寄市を中心に北上川地方の各地にはレンガ造りの建築物が点在する。
 さて、今回は、美深町の中心街にあるレンガ倉庫群を掲載する。








































 
















 第150回 美深の赤レンガ3棟  北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/

  

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2009年08月31日

道北の洋館二棟

よく残された昭和レトロの洋館


◆下川町・恵林館
 昭和12年に旧下川営林署庁舎として建設された「恵林館」は、切妻、寄棟の折中と下見板に漆喰の外壁をベースとして、半円形の飾り窓(ドーマ窓)や二重の上げ下げ窓と、そのユニークさの中に、当時の特徴的な意匠を知ることができる、美しくもたいへんに貴重なものである。








◆比布町・鈴木邸
 昭和3年に建設されて、洋風棟と伝統的な和風棟からなる。当時に流行した縦長の額縁上げ下げ窓を多用した洋風2階建の寄棟部分と、引き戸が長くつづいた縁側に家紋を配したと戸袋の入母屋部分が接合した特徴的な和洋折衷で、外壁はトタンという、当時としてはめづらしいものである。



















第143回 とっても素敵な洋館    北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/
  

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2009年07月18日

士別市の古建築2

朝日・上士別の古民家
 道北の士別市には、たくさんの古建築物が残されており、意匠的に見ても貴重なものが多い。そして、それは中心市街では無く、旧朝日市街や上士別に多く点在する。


士別市朝日町中央の旧佐藤医院




















 旧朝日町(士別市)にある「旧佐藤医院」は昭和3年に建設された和洋折衷で、その後に改築はされているも、上げ下げ窓など、当時の特徴的な建築様式が残されたモダンな建物である。
 平成20年6月には、この地域に貢献し、皆に親しまれた、この貴重な建物を保存して活用したいと「あさひ郷土の資源を活かす会」が結成された。


旧朝日町その他






























上士別いろいろ
































第136回 旧朝日町市街ほかの古建築    北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/














 
  

Posted by 釣山 史 at 18:22Comments(0)古民家・古建築

2009年07月11日

士別市の古建築1

士別の煉瓦倉庫群
 道北の士別市には、たくさんの古建築物が残されており、意匠的に見ても貴重なものが多い。とりわけ市内のあちこちに点在するレンガ造りの建造物には目をひかれて、士別市は、北海道を代表する「レンガのまち」である。
 ここではJR駅周辺のレンガ倉庫群を紹介する。



















































































 第134回 レンガのまち、士別市  北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/






  

Posted by 釣山 史 at 23:35Comments(0)古民家・古建築

2009年06月16日

古民家探訪5

道内の魅力的な建築物
さーて、どこかな? コメント、メッセージで答えてみてネ!

 ①                    ②
①大正時代の建築であろうか、額縁窓の白と青の屋根のコントラストが美しい。家人の保存努力に敬服。
②かっては乳製品の加工場としても利用されたメルヘンチックなレンガ造り。
③現使用される昭和初期に特有なコンクリート造り。
④この地方の草分け、元老と云われた御仁の邸宅。
⑤残してほしい、茅葺にレンガの煙突がアクセント!












 ③                           ④

















 ⑤














 第130回 わかるかな古民家・古建築     北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/
  

Posted by 釣山 史 at 21:50Comments(0)古民家・古建築

2009年05月20日

古民家探訪4

最近、見かけた魅力的な建築物
~今回は現在、実際に使用され、現住されている建物を掲載します。

 新十津川町大和の国道275号沿いにある、純日本風の民家。古建築では無く、新築であろうが、その造作に思わず見とれてしまう一般民家。

















 同じく国道275号沿いの当別町金沢に残る藁葺小屋。現使用されながら、ここまで保たれているものはめづらしい。















 北見市留辺蘂の塩別ツルツル温泉の近くにある農家。窓組からたぶん昭和30年前後の建築であろう、お城のようなメルヘンチックな納屋。








 第125回 魅力的な建築物    北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/
  

Posted by 釣山 史 at 07:13Comments(0)古民家・古建築

2009年01月05日

古民家探訪3

お正月に積丹に行って来ました。
 ~鰊御殿・積丹半島の漁業建築


 積丹半島は、かっては海岸線の津々に鰊大人が割拠して栄え、漁場独特の生活様式と風習を生み出し、そして、それは各地に点在する漁業古建築として、現在に垣間見ることが出来る。















 「旧下ヨイチ運上家」は、竹屋林家が嘉永6(1853)年に改築したもので、現存する唯一の運上家。この北陸地方の伝統的意匠を残す漁業建築は昭和46年に重要文化財となった。



 






















 「旧余市福原漁場」は明治期の親方衆の暮らしぶりが良くうかがえる個人の番屋で、昭和57年に国の史跡に指定された。






















 泊村指定文化財である明治27年に建設された「旧川村家番屋(鰊御殿とまり)」は、当時の網元の様子が良く知れる。


















































  ・袋 潤
 漁船が安全に船付出来るように、また、大漁のニシンの一時的な保管場所とした。

第102回 ニシン番屋 北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/




  

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2008年11月30日

古民家探訪2

「蔵」のまち、上湧別町

 かっては世界のハッカの7割を産出した北見地方。その代表的な産地でハッカ成金を輩出した上湧別町は旧名寄線と湧網線の分岐点でもあった。その豊かさと交通の要衝としての名残りを示すものとして、町内には数多くの「蔵」が残っている。また、あまり知られてはいないが、北海道を代表するレンガ建築の町でもある。



































これは番外、奉安殿(奉置所)

















































 










第97回 知ってほしい郷土の古建築 北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/











~子ども達へ伝えたい「北海道の歴史と文化」
もっと知ろう、残そう郷土の歴史語り
北海道文化財保護協会
   (Tel&Fax 011-271-4220/Mail Address:bunho@abelia.ocn.ne.jp)へ入ろう!
注)これは北海道文化財保護協会のサイトではありません。
  

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