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2008年10月13日

あらためて学芸員力

~とっても悲しい出来事、

 趣味が高じた「博物館に遺跡、史跡」めぐりも、この度の連休で訪問地がさらに増えた。主な目的は登録文化財となった「旧上藻別駅逓所」のための学習にかかる駅逓の再確認であり、遠くは別海・塘路までの現存する駅舎を2カ所(内1カ所は再訪)、有名な駅逓跡が2カ所、近年までその駅舎が現存したところ1カ所、そして鎖塚1カ所を訪問し、そのほか博物館2カ所にアイヌ遺跡1カ所を訪れた。また、天然記念物タンチョウを観察し、阿寒コタンでのアイヌの方との語らいはとっても楽しく、おまけにとってもレアな情報をゲット!(今後の発表に乞う御期待)、まさに文化財三昧の2泊3日であった。
 さて、以前に学芸員についてチョットきつい意見を述べたことがある。資格(認状)があるから「学芸員」なのか、それとも資格(資質と知識)が備わって「学芸員」なのか。今回の旅行でも「お仕事ですか?」と専門員に間違われたりもして、しかし、私はそのような学校に学んでおらず、もっぱら独学であり、この趣味を通じて何か社会貢献をと考えているだけである。
 さてさて、この巡見(?)を終えて帰ってみると、とっても残念なお話しが。私がこのように数年来に渡って実地をめぐり、博物館を訪ね、道立図書館ほか各地の図書館をめぐって、学び、そしゃくしてまとめた「駅逓の解説書(このブログで連載中)」について、地元の博物館長が「そんなのタダの寄せ集め」と言っていたそうな。
 解説書は「網走地方の駅逓」の特徴、あり方をコンセプトに、今までには余り見られない角度からまとめたもので、草稿には江戸期や明治初年の資料なども参考に読んだ書籍は70~80冊以上、これにより地元での新たな発見や余り知られていないことなど、研究と云える側面もないとは云えない。
 それでも、館長にとっては「素人のくだらない文章」に過ぎないらしく、と云うことは今まで「博物館友の会報」ほかに書いてきたこともそう思っているのだろう。当地にはこのようにまとまった駅逓関連書は他になく、仮に評価は低くても(自身は意味があると思っている)、一生懸命学び、文化活動をとする姿を社会教育施設たる博物館が公然と否定する必要はないと考える。結局は「知ったかぶりの素人」程度との認識だったんだなー。今までやってきたことを全否定されて情けなくなった。そんな「博物館友の会」や~めた!! 一応役員でもあり、何かあれば協力してきたつもりであったが、先を行く戦士を後ろから撃つような様に、あらためて地元では活動できないと再認識した非常に残念で悲しい出来事。
 


 北見道路・第一号駅逓跡                        奥行臼駅逓                      旧塘路駅逓                     あらためて学芸員力あらためて学芸員力あらためて学芸員力



 第89回とっても悲しい!

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Posted by 釣山 史 at 23:56│Comments(0)持論、討論
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