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2011年07月29日

名寄のSL除雪車

 名寄市の北国博物館(名寄公園)には、「準鉄道記念物」であり、全国で唯一残されるSL排雪列車「キマロキ」がある。現在の展示箇所は、旧名寄本線が敷設されていた場所。

名寄のSL除雪車




























◆キマロキの保存活動
 当時はSLブームもあり、各地で車両が引っ張りだこの中で、粘り強く国鉄と交渉し、名寄市が豪雪地帯の名寄機関区に最もふさわしい蒸気機関車2両を含む7両の無償貸与を受け、さらに完全なものを目ざして釧路にあった車掌車を購入、計8両の「キマロキ」編成の保存が実現した。「キマロキ保存会」は、冬囲いや塗装などの保守、維持管理を目的に昭和51年12月に設立し、会員は国鉄OBなど45名ほど。これほど美しいSLの車両編成は、なかなか見られない。

 ・キ・・・機関車(大正10年製 SL59601号)
 ・マ・・・マックレー車(昭和13年製 キ011号)
 ・ロ・・・ロータリー車(昭和14年製)
 ・キ・・・機関車(大正15年製 SLD51398号)
 ・車掌車(昭和29年製 ヨ4456)

◆鉄道記念物・準鉄道記念物
 「鉄道記念物」とは、鉄道遺産を後世に伝えるために旧国鉄が昭和33年に定めた制度で、北海道では、国鉄民営化の時点で「旧手宮機関庫」ほか計9件があった。
 以後、新規指定や見直しのないまま経過していたが、「北海道鉄道130周年(平成22年)」を機会に、あらためて毎年1回、記念物を選定することにした。ちなみに「鉄道の日」は10月14日である。

○鉄道記念物
 ・鉄道の地上施設その他の建築物、車両、古文書等で、歴史的文化価値の高いもの
 ・鉄道の制服、作業用具、看板その他で、制度の推移を理解するために欠くことのできないもの
 ・諸施設の発祥地点、関係伝承地、鉄道の発達に貢献した故人の墓碑含む遺跡等で歴史的価値あるもの
○準鉄道記念物
 ・鉄道記念物に指定されたものと同種のもの
 ・現在歴史的価値が認められないが、将来その価値が生じ、鉄道記念物に指定するにふさわしいもの
 ・鉄道記念物に指定するに至らないが、歴史的文化価値の高いもの


第259回 美しい名寄のキマロキ          北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/

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