満州事変の勃発から太平洋戦争へ 1/2

釣山 史

2024年04月06日 08:38



満州事変の勃発から太平洋戦争へ S5年9月 橋本欣五郎・坂田義朗・根本博・樋口季一郎ら陸軍佐官級将校が国家改造を目指して秘密結社桜会を結成 S5年11月 ロンドン海軍軍縮条約の締結は統帥権の侵犯だとし、右翼青年に浜口雄幸首相が狙撃される。翌年に死亡 S6年3月 三月事件、桜会が右翼の大川周明と結んで宇垣一成陸相を首相とする軍事政権の樹立を企てたが失敗 S6年6月 中村大尉殺害事件、北満を巡見中の中村震太郎大尉らが屯懇軍に強殺され、遺体が焼滅された事件 S6年7月 万宝山事件、移住朝鮮人を中国警察が取り締まり、中国農民が蜂起して発砲、日本側も武装警官が応戦した S6年9月 柳条湖事件(満州事変)、関東軍の石原莞爾中佐らが自ら鉄道を爆破し、それを口実に軍事行動を起こす S6年10月 十月事件、橋本欣五郎中佐ら桜会と右翼の大川周明・井上日召らが独裁政権の樹立を企てて未遂に終わる S7年2~3月 血盟団事件、井上日召らが一人一殺を掲げて国家改造を唱え、前蔵相井上準之助と三井理事長団琢磨を暗殺 S7年3月 清朝最後の皇帝(宣統帝)であった溥儀が執政となって満州国の建国を宣言 S7年5月 五・一五事件、海軍将校らが血盟団の残党や大川周明と結び犬養毅首相を暗殺、各所を襲撃したクーデター S7年6月 警視庁に特別高等警察部を設置し、特高警察網を拡大、全国の都道府県にも特高課を置く S7年9月 日満議定書を調印、日本が満州国を承認する S7年10月 国際連盟が日本へリットン報告書を通告する S8年2~3月 国際連盟が満州国を不承認、全権松岡洋右が大演説の末に総会から退場する、のち国際連盟の脱退を通告 S8年5月 滝川事件、司法官赤化事件に関連して京大の滝川幸辰教授は危険思想だとし、鳩山一郎文相が辞職勧告 S8年7月 神兵隊事件、愛国勤労党・大日本生産党と陸海軍中佐らが首相官邸、警視庁ほかを襲撃しようした未遂事件 S8年12月 軍民離間問題、帝国議会の予算等決議について、軍が突如として『軍民離間の言動を為す』との声明を発する S9年2月 中島久万吉大臣が逆賊である足利尊氏を讃美したとして陸軍中将菊池武夫が問題化、大臣が辞職した S9年3月 満州国が帝政を実施し、執政の溥儀が即位する 終戦80年、NO.011

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