めいどいん・ムショ

釣山 史

2008年04月03日 23:26

~お気に入りの民具
古物屋で購入した左/小樽、右/北見
  「歴旅・温泉、そしてチョッと釣り」と云うくらいで(未だ温泉と釣りのお話しがありません、温かくなったら秘伝の釣り仕掛けを公開します)、この様な趣味を持っているとあちこちと旅をしながら、その土地々の郷土本や民具を買って、そして、これがお気に入りのアイヌ人形と絵皿である。
 どちらも古物屋で購入したものだが、このアイヌ人形はなかなか見つからず、あっても展示品だったりして入手するのに数年かかった。
左/昨年の矯正展にて、右/元警官から貰ったニポポ
 続いての4点のうち、1点は知人から頂いた「ニポポ」と網走で購入した二種類の「セワ」、そして「アイヌの土人形」であり、「ニポポ」とは樺太アイヌ人の神様で「小さな木の人形」とか「木の小さな子」という意味で、「セワ」も同じく樺太のウイルタ人が「幸せをもたらす偶像」として信仰したものである。
 この「ニポポ」は戦後に樺太から引き揚げた常呂の藤山ハルさんが家の守り神としていたものを当時の網走市立郷土博物館長・米村喜男衛さん(現館長のおじいさん)が見留め、それを網走刑務所と製品化に取り組んで代表的な土産品にしたもので、昭和31年に販売が開始された時には大で60円だったそうな(今は一番小さいもので700円する)。また、この土人形も最近、新たに同刑務所で開発されて受刑者が作成したもの。
 同じく、この「セワ」も終戦後に樺太から引き上げて来たウイルタの人たちが土産品としたもので、今は網走駅近くの民芸店で作成され販売されて、「オロチョンの火祭り」では会場に出店して販売しているので、ご存じな方も多いだろう。
同店で買ったセワ2種類
 


第42回旅と土産




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