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2009年01月17日

イモ版とコタン

アイヌ文様と版画家・香川軍男

 失礼ながらあえて大衆芸術家と呼ばせていただく。ジャガイモを使ったいわゆる「イモ版」で有名な北見の故香川軍男さんが、紋別に暮らしたことがあるとつい最近になって知った。当地で学校に入学し、小学生の期間を過ごしたと云う。
 その頃はよく機関車の絵を描いていたが、近所にはアイヌ人の集落があり(元紋別コタン)、アイヌの子ども達との遊びの中で、自然とアイヌ文様に触れ、そして強く魅かれたと云う。遊び道具に彫られた模様がすごく羨ましかった。これが美を意識した始まりだったかも知れない。昭和22年、32才のときにイモ版年賀状の製作をはじめるまでは彩色画に熱中し、31才のときの作品に、「紋別港朝」「紋別港夕凪」などがある。
 香川さんの作品はイモ版という限られた空間のなか、一見、無骨に見える力強い刻線は繊細でもあり、川上澄生の知遇を得て、棟方志功に絶賛された。
 ここでは彼がイモ版に傾倒するきっかけとなった年賀状による作品(原本)を数点紹介する。


イモ版とコタン
















第105回 イモ版画家・香川軍男の原点   北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/

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Posted by 釣山 史 at 13:49│Comments(0)郷土の語り
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