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2008年03月04日

集え郷土愛/かってに文保2

集え、温故知新!

 昨春に文化財保護協会の会合で伊達へ行った。貝塚やお寺を巡見し、文化研究所ではその活動と収蔵資料に唯々感心するばかり。遠く紋別から参加した若手(と云っても40代)の私は、年齢層がかなり高いなかで、いっそう目立ったらしい。
 その逆、当地を訪れた方も結構いて、鴻之舞や駅逓の話で盛り上り、改めて「上モベツ駅逓所」の文化財としての重要性と保存経過を説明させて頂いたが、駅逓保存会のHさんはちょっとした有名人らしく、少し嬉しくなった。
 ただ残念なことに、この保存会も高齢化が進み、そろそろ活動も曲がり角に来ている。後継者がいないのだ。それに文化財保護協会も会員減が大きな課題となっている。
 高校の未履修問題ではないが、そもそもの歴史教育の軽視か、興味を持つ若者は少なく、文化財行政も考古系への偏りから、歴史系の研究者は少ない。また、環境ブームもあり、観光と結びついた道内では自然科学系の学芸員が増えたようだ。
 もともと函館と松前に育ったこの私、小さい頃から古いものが身近にあり、通学した小学校が重要文化財だったくらいで、「古いもの」への思いが自然と身に付いたのか、古建築や古物に興味を引かれ、周りからは「オタク」とか云われている。
 私は学芸員でも専門員でもないが、一時期は「あの人、また来てる」、「エ、わざわわざ、紋別から来たんですか!」などと云われる程に勉強会や講演会を荒らしまくり(?)、それが身に付いたとは云わないが、全体的な掴みとなって、現在の分野に行き着いたもので、それまでの博物館や史跡・遺跡めぐりと合わせて基礎的な勉強となり、それなりの修行になったと思っている。また、読書好きもあって基本的な文献・資料に明るくなり、生意気にも今の課題では古書店にも引けを取らないと自負している。
 現在の分野に至った大きな理由は、先にも述べたが歴史系、特に明治・大正期の地方史の研究者は少なく、学芸員すらいない地方の現状にあって、昭和30~40年頃にブームとなった各地の市町村史の資料の散逸が進み、その出どころすら、判らなくなりつつある中で、今強く叫ばれている「郷土愛」のひとつの表れである「郷土の語り」を残そうと考えたからである。
 さて、今回、財務省が試算した成果主義による新たな国立大学運営交付金では文系に非常に厳しい結果となった。成果とは経済効果か、文化では喰えないと云うのか。 


 これで良いのか、恩故知新、集え歴史愛好家!
 ゼニが無くても出来ることはあるさ!
  北海道文化財保護協会へ入ろう!!!


 私の母校・明治35年頃の松城小学校
 中央の職員用玄関は伏見城から移築されたと云う重要文化財。
 私が通学していたとき、校舎、正門、記念碑、池(堀)すべてがこのままだった。
集え郷土愛/かってに文保2

 ~今年の総会は札幌、5月31日/紀行作家・合田一道氏の講演 
               6月 1日/文化財めぐり

  北海道文化財保護協会(Tel&Fax 011-271-4220/Mail Address:bunho@abelia.ocn.ne.jp)
  ~注意:これは「北海道文化財保護協会」のサイトではありません。

    第28回郷土愛を育てよう

北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/

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