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2013年05月12日

蝦夷地の大津波


北海道指定有形文化財 光明寺寛保津波のご碑 『福山秘府』によると寛保元(1741)年7月16日に渡島犬島が突如大噴火し、同19日早朝には、松前弁天島から熊石村までの諸村を大津波が襲った。溺死者1、467名、家屋損壊791戸、破船は1、521隻にも上り、アイヌ人の被害は数知れずとしている。また、『津軽藩日記』では最も被害が犬きかった「ゑら町」で「三百七拾人程外旅人ハ拾人程」の死者があったとされ、この津波は遠く青森、佐渡にまで被害をもたらした。津波の高さは熊石で5 ~ 6 m、乙部で10 ~ 15 m、江差-松前で6 ~ 8 m。上ノ国の標高19.5 mの石崎岬では、これを超える津波が押し寄せたという。同8月18日、光善寺の発願により石造りの卒塔婆を建て施餓鬼供養を行い、翌年光善寺が無縁堂を建立した。







第347回   寛保の大津波           北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

Posted by 釣山 史 at 15:31Comments(0)北海道の歴史