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2012年07月17日

文化財協会が紋別を巡る

  紋別の文化遺産を再発見 この7月13日(金)~14日(土)にかけて、北海道文化財保護協会(札幌市、33名)が当地を訪れた。 “オホーツクの海と森の文化を訪ねて”の巡見の一環で、文化財を見学し、各地の文化財に触れ、文化財保護活動の状況を見分して、今後の研究や活動に役立たせようとするもの。地元の山田雅也協会員が招致した。 白滝と丸瀬布、遠軽を見学の後、13日夕に紋別市立博物館を訪れ、小番宗幸学芸員と佐藤和利指導員、山田会員が鴻之舞金山と紋別の漁業の歴史などについて解説した。翌14日には、住友金属鉱山㈱の好意により、鴻之舞事務所・寺部秀法所長の案内で日頃は立ち入り禁止の元山第三通洞を特別に見学、旧上藻別駅逓所では保存会(小玉勝信代表)の皆さんによる解説を受けた。 当協会理事で北海道産業考古学会の山田大隆会長は、「鴻之舞鉱業所は、国内第一、東洋一を誇った金山で、その旧坑道が見られてたいへん良かった。文化は人なり 継承は宝なりを強く感じた見学会でした。」と語り、北海道文化財保護協会の舟山廣治会長は、「駅逓保存会の活動とその努力に敬意を称します。一般の来館者が楽しそうに見学しているのを見ると、私も嬉しくなってしまいます。利益を顧みない保存会の活動は、マチのためとなり、文化財に光を当て、郷土を知ることに繋がっており、いっそうの周辺環境の整備に期待します。」と述べられた。 また、秘かなスポット、元紋別のジョン万次郎のお孫さんのサイロや草鹿さんの文化住宅に会員らは興味深々、建築史が専門の北海道大学名誉教授・角幸博副会長は、「草鹿邸は当時の都市建築を表す道東北の郡部では珍しい文化住宅であり、意匠的にも貴重である。」と話す。 このあと、一行は引き続いて、史跡や博物館の見学のため、常呂、網走、北見方面へと向かった。 紋別市立博物館を訪問した 北海道文化財保護協会の皆さん 寺部所長の解説を真剣に聞く会員 保存会・林さんのお話しに笑顔が浮かぶ =道内文化財散歩= 2泊3日バスの旅 期日 平成24年7月13日(金)~15日(日) オホーツク《遠軽/紋別/網走/北見》の海と森の文化を訪ねて 特別オプション(紋別) ・ジョン万次郎の孫のサイロ ・文化住宅、旧草鹿邸 ~森に生き、海に育まれたオホーツク(旧北網)圏の文化と歴史、今に生きる人々の暮らしを訪ねます。 《主な見どころ》 ○国内最大級の旧石器遺跡である国指定史跡「白滝遺跡群」の発掘資料。 ○日本歴史学協会会員・松浦武四郎研究会名誉会長秋葉實氏による史料解説。 ○オホーツク最大の産業遺産・旧鴻之舞金山と人群れの里・遠軽家庭学校。 ○擦文文化期、オホーツク文化期、アイヌ文化期が集中して見ることが出来る道内有数の遺跡群。 《主な見学箇所》 1日目 遠軽町埋蔵文化財センター、丸瀬布郷土資料館、北海道家庭学校、紋別市立博物館 2日目 鴻之舞金山跡、旧上藻別駅逓所、常呂遺跡、網走市立郷土博物館、道立北方民族博物館 3日目 北海道遺産・北見ピアソン記念館、旧無華駅逓
第304回  北海道文化財保護協会の巡見          北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/

  

Posted by 釣山 史 at 19:16Comments(0)北海道文化財保護協会