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2012年04月04日

小氷期のアイヌ時代

第27回北方圏国際シンポジウム、厳寒だったアイヌ時代 平成24年2月20日、地球温暖化に最も敏感に反応すると云う流氷が訪れる紋別市の文化会館において、北海道開拓記念館の添田雄二学芸員が小氷期のアイヌ時代について講演した。 千歳川流域や厚岸湾岸での周氷河現象、サロマ湖等での珪藻遺骸による海面進退の跡、貝殻の元素分析が示した今よりも短かった夏、擦文からアイヌ時代にかけての寒冷作物ヒエへの転換、古文書に残る気象現象等の記録を紹介した。 これら最新の自然科学と考古学とをマッチングすることで、特に17世紀が寒冷であったことを表し、この生活環境の悪化がアイヌ人と松前藩との抗争の一端となったことを示唆した。 北海道文化財保護協会地域通信員 釣山 史








第299回 厳寒だったアイヌ時代          北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

Posted by 釣山 史 at 19:22Comments(0)北海道の歴史