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2011年07月30日

稚内の奉安殿

上声問神社の奉安殿 か?
 限界集落であり、周辺に民家もないところでの調査は非常に難しい。
 戦後、GHQによって学校からの撤去が命じられ、また、皇国教育の象徴は、長く教育会でタブーとされたため、小学校や集落の記念誌にも、記録が残っていないことが多い。
 終戦から65年を経て、「奉安殿」という言葉は、既に死語となり、相当の高齢者でなければ、知っていない現状にある。

 上声問神社にある御堂についても、文献等はなく、詳しいこと、ハッキリしたことは分からないが、ただ、『戦後に奉安殿を移設したときに観音さんを入れたと聞いたことがある』との情報もあり、以下の特徴を鑑みて、「奉安殿」であると判断した。

 ご協力を頂いた稚内市立図書館さんに感謝!!



奉安殿の特徴、見分け方 ~疑似、神社・社様式。社のようでそうでない。 屋根~必須、瓦またはトタンであること。 壁材等~多くは石材かコンクリート、あるいはトタン、まれに木製。つまり燃えづらいもの。 扉~観音開き、多くが鉄扉。 施錠~必須、鉄の錠、多くが鉄カンヌキ。 通風孔~必須、2個以上の風通しがあること。 しっかりした土台がない、神社、社様式でない。特に地面に直置きの場合は可能性が高い。移設したと思われる。






























第260回 稚内の奉安殿          北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/