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2011年07月26日

史跡・大船遺跡

 この7月10日に、当協会は南茅部を訪ねました。
北海道文化財保護協会の巡見2 縄文遺跡の里/函館市南茅部 これはレプリカ 国史跡・大船遺跡と南茅部の遺跡群 墓地の造成に伴う平成8年の発掘調査で保存状態の良い大規模な集落跡が確認されて、「大船遺跡」は全国から注目されることになり、平成13年には国史跡となった。大船遺跡は、縄文中期(約5,500~4,000年前)を中心としたもので、また、近くの著保内野遺跡で発見されて、平成19年に国宝となった中空土偶(茅空・かっくう)は有名である。 大船C遺跡では、縄文時代の農耕を示唆する炭化したヒエやソバ、特殊な技術集団を思わせるアスファルト工房の跡などの発見があり、また、垣の島AとB遺跡においては、極めて資料価値の高い、世界最古の漆塗りの装身具や同じく漆塗りの注口土器、足形付土板なども出土したが、残念なことに、これらは平成14年12月の火災で破損、焼失してしまった。 さて、国宝・中空土偶が出土したのは昭和50年で、地元の小板アエさんがイモ掘りの最中に発見した。その時、不気味に思ったアエさんは、お寺に預けようかとも考えたが、中学生の娘さんが埴輪ではないかと町教委に届出たことで、高額な金額を示して買い求めようとする者、研究者や文化庁のお役人が入れ替わり立ち替わり訪れるなど大きな話題となり、昭和54年には国指定重要文化財となった。 「かっくう」は約3500年前のものと推定され、髪飾りは破損し手両は意図的に破壊され失われているが、高さ43センチ、幅20センチのほぼ全身が出土し、美しい文様がくっきりと刻まれ、漆塗りであった痕跡が見て取れる北の匠、縄文のビーナスである。 平成14年7月に整備途中で罹災前の当地を訪れたことがあるが、今回は、函館市教委さんの御好意で、国宝となった「かっくう」を特別に拝見させて頂いた。感謝♡


























































第258回 道南の縄文遺跡の里          北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/
  

Posted by 釣山 史 at 07:55Comments(0)北海道の歴史