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2011年04月06日

アイヌ文化の伝承

 吉田菊太郎は、明治29年にチロットコタン=白人古潭(現幕別町千住)の酋長の家に生まれる。若い頃、違星北斗と「アイヌ一貫同志会」を結成して売薬の行商をしながら道東を巡ったという。
 自らの反省のもと、禁酒を誓い、昭和4年に「白人矯風会」を結成してアイヌ人の生活改善活動を開始し、昭和15年には、祖先の文化を残そうと「北海道アイヌ文化保存協会」を組織して器物の収集を始めた。

◆蝦夷文化考古館
 その後、いつの間にか消えて行っている民族の生活道具や伝来の宝物を本格的に保存しようと収蔵館の建設を決意。散逸するアイヌ人の器物と寄付金の提供を願い、広く道内各地、東京方面と奔走し、昭和34年12月に「蝦夷文化考古館」は落成した。
 平成5年2月に盗難に合い、エムシやパスイ、トゥキなど、展示品のおおよそ1/4が失われるという危難に見舞われたが、陣羽織など、今もなお貴重な品々が展示されている。

〒089-0563
 ・開 館:午前10時から午後4時まで
 ・休 館:毎週火曜(祝日の場合はその翌日、年末年始)
 ・入 館:無料
 ・ところ:北海道中川郡幕別町字千住114番地の1
                   ℡0155-56-4899




















第234回 アイヌ資料館        北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/  

Posted by 釣山 史 at 07:47Comments(0)郷土の語り