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2009年10月27日

民主の脱ダム

脱ダムに揺れるアイヌの里

 民主党政権の掲げる脱コンクリート行政、脱ダムのひとつに上がっている「平取ダム」は、鳩山首相の御膝元、北海道の日高地方にある。この平取町は、現在でもアイヌ民族の人たちが多く暮らす町であり、アイヌ民族として初めての国会議員・萱野茂氏を輩出したことで知られ、折しも昨年、「アイヌ民族は先住民族」と国が認めて、民族としての復権運動が高まっているなか、アイヌの人たちの故郷は、この先一体、どうなるのだろう。
 それは同じ流域に既にある「二風谷ダム」の建設の際、裁判所が国の機関としてはアイヌの人たちを初めて先住民族と認めて、強制収容の取消しには至らなかったが、アイヌ民族としての聖地を無視し、文化を軽視したことが「土地収用法第20条3号の裁量権を逸脱している」として、一部違法との判決が下った、いわゆる「二風谷ダム建設差し止め訴訟」が起こった地である。

 しかし、近年に頻発した日高地方の大洪水による被害は甚大で、「必要なものなら仕方がない」と、平成19年にはアイヌの人たちが自身の文化や遺跡の保護を条件に、ダム事業の本格工事を認めたばかりだった。

 それにしても、賛成派の現町長の氏名が『川上 満』氏とは、いやはや何んともなんとも・・・・。


以下の写真は「平取ダム」とは関係のない、イメージ写真です。











 第155回 政権交代にゆれる町     北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/
  

Posted by 釣山 史 at 19:50Comments(0)トピック