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2008年03月22日

子どもにすすめたい郷土の本

「北海道青少年のための200冊」~心豊かな青少年を育てる郷土のお話し
(関連、第39回、43回)

 昭和45年から続いている「北海道青少年のための200冊」とは㈶北海道青少年育成協会が北海道学校図書館協会と北海道読書推進運動協議会とで協力し選定している推薦図書で、毎年、北海道の地域性を考慮しながら差し替えが行われている。
 ここでは最近の小学生向け図書から特に郷土にかかわる10点を選書した。

○【低学年】きつねのかみさま/あまんきみこ(作)酒井駒子(絵)/ポプラ社
 なわとびを忘れたりえちゃんが公園にもどってみると、楽しそうな歌声が聞こえてきます。「おおなみこなみ ぐるっとまわって きつねのめ」、そこではキツネの子どもたちがなわとびをしていました。
○【低学年】パヨカカムイ―ユカラで村をすくったアイヌのはなし―/かやのしげる(文)いしくらきんじ(絵)/小峰書店
 ユカラが得意、でも狩りがへたでとっても貧しいアイヌが住む村に、病気をまきちらす神・パヨカカムイがやって来た。
○【低学年】ピリカ、おかあさんへの旅/越智典子(作)沢田としき(絵)/福音館書店
 鮭のピリカは4歳、もう立派な大人です。なつかしい匂いのする川へ向かってまっすぐに泳ぎつづけます。サケの生態と命の大切さを伝える本。
○【中学年】ペカンペと森のカムイたち/はたさみつる(作)川瀬聖香(絵)/新風舎
 菱の実「ペカンぺ」はかたいトゲトゲで生きものたちの嫌われもの、新しいすみかを探して旅にでます。チネシリ、アカン湖、マシュウ湖、クッシャロ湖、トウロ湖と雄大な自然の中に動物たちと出会いながら、旅を続けます。
○【中学年】熊神とカパラペポンス/かやのしげる(作)いしくらぎんじ(絵)/小峰書
 ユペッ川の上流のいちばん高い山を守る熊神は、ある日心の美しいアイヌにうたれて、そのアイヌの家に祭られました。歌やおどりをはじめた村びとのひとりに、踊りがとってもじょうずな男がだれなのか知りたくてたまりません・・・。
○【中学年】アイヌとキツネ/かやのしげる(作)いしくらきんじ(絵)/小峰書店
 ある夜、アイヌにチャランケ(談判)するキツネがいました。秋になるとシャケがたくさんの川を上ります。神さまはシャケをアイヌだけのものとしてつくったと云うのです。
○【高学年】読みがたり 北海道のむかし話/編北海道むかし話研究会・北海道学校図書館協会/日本標準
 昭和53年「北海道のむかし話」の改題。北海道の昔ばなしを、アイヌ民話、本州から渡った和人のはなし、開拓の歴史に分けて、昔ばなし独特の「方言」や「語り」の味わいを残した読み語り。
○【高学年】カムイコタン祭りに/相川公司/新風舎
 旭川市のチカブミに暮らす小学校4年生のミナと1年生のミサの姉妹。「ミサ、アイヌでないもーん」、ミサは、自分がアイヌだということをまだ知らない。カムイコタン祭りの日にスピーカーから流れたことばに、ミサは泣きだした…。
○【高学年】アイヌの少年 イキツカ/相川公司/新風舎
 和人がアイヌに漁場でのはたらきを強制した時代があった。「おれは山に逃げる」、コタンから漁場につれてこられた少年イキツカは、たった1人で山に逃げる決意をした。豊かな自然の中でのきびしさを体験しながら、自分らしく生きる少年の物語。
○【高学年】どうぶつさいばん タンチョウは悪代官か?/竹田津実(作)あべ弘士(絵)/偕成社
 北海道の湿原に住む動物たちが集まって裁判がはじまります。訴えられたのはヤチウグイをたくさん食べるタンチョウです。ヤチウグイは「このままでは全員食べられてしまいます!」という。果たしてタンチョウは年貢をしぼり取る悪代官なのか?

 第38回子どもの読書

 
北海道の歴史,北海道の文化,北海道文化財保護協会,http://turiyamafumi.kitaguni.tv/
  

Posted by 釣山 史 at 05:06Comments(0)子育て・子どもの学習